Honda Odyssey 路試 (Updated on 2014年2月14日)
ホンダ オデッセイ (松本英雄)【ニューモデル試乗】 / navi
ややハードな乗り味は好みが分かれる点
初の両側スライドドアを携えて登場した5代目オデッセイの、ハイパフォーマンスグレードであるアブソルートのFF仕様に試乗した。
まず、強く印象に残ったのはハンドリング。二回り小さなスポーツセダンのようにヴィヴィッドだ。電動パワーステアリングの切り込んだ後の戻り具合も良い。ねっとりとした油圧パワーステアリングのようなフィールの良さが感じられる。
昨今のホンダはスポーティな味付けが売りのひとつであるが、オデッセイがここまでコンフォートをスポイルしてハンドリングに振るのは想像していなかった。
剛性を高めたブッシュ類によってハンドリングの雑味を抑制するとともに、路面からのインフォメーションがドライバーに伝わり、意のままに操縦することができる。一方で、サスペンションが吸収できない振動が乗員に振れとなって表れる。このセッティングには一長一短があり、ミニバンに求める乗り心地としては好みが分かれるだろう。
両側スライドドアを装着しながら、ここまでボディ剛性を向上させたのは評価できる。剛性を上げた分の重量増による横揺れを最小限に抑えるセッティングも施されている。
だが、高速走行時におけるリアサスペンション取り付け部の車内側からの振動は消しきれず、乗員はそれをジャブのように感じ続けることになる。
Ref: http://navi.carsensorlab.net/news/15_24561/ |